
たけと申します。現在、半導体メーカーでプロセスエンジニアとして働いています。私は34才、46才で2度転職を経験しています。
1社目では、他部署の管理職からは私の仕事ぶりは評価されていたものの、自分の上司からは嫌われ、折り合わず常に低評価を受けていました。当然、重要な仕事も全くもらえずモチベーションも最低でした。
ですので、仕事をもらえない辛さ、やるせなさは身に染みて良く分かっています。
一方、自分自身が管理職を経験してみると、やはり「どうしても仕事を任せたくない、任せられない」という部下はいます。残念ですが、分かり切っているリスクは負えないんです。
本日は「仕事を任せてもらえない」というあなたへ、その原因と対処法をお伝えします。更に、上司が仕事を任せたい人の特徴もまとめますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
仕事を任せてもらえない理由と対処法
本項目では仕事を任せてもらえない理由をあげ、それに対する効果的な対処法をまとめます。仕事を任せてもらえない本質的な原因は、結局この4項目に集約されます。
- 仕事ができない(能力不足)
- 報告・連絡・相談が無い
- 上司が仕事を抱えるタイプ
- 上司が他の課員をえこひいき
の4点です。では詳しくご説明をしていきますね。
仕事ができない(能力不足)
仕事ができないと、仕事を任せてもらえません。どんな上司でも「この人に任せたら絶対失敗する、必ず遅れる、どうせ意図と違う資料が出てくる」等の心配があれば二度手間になるので絶対に任せません。
ただ一言に仕事ができないといっても、その原因はこの7項目だけなんです。
- 納期を守れない
- 優先順位を付けられない
- 見直しをしない
- 確認・調整不足
- 業務の意図が分からない
- 次の必要なアクションが取れない
- 他人の業務に興味が無い
つまり上記7項目に注意し対策を打ってきちんと改善していけば、あなたも「仕事ができる人」に生まれ変わることが可能なんです。しかも上記7項目には、どれも効果的な対処法があります。
上記7項目に対し効果的な対処法はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
報告・連絡・相談が無い
報告・連絡・相談が無い人は、仕事を任せてもらえないと思います。
何故なら短納期で重要な仕事を任せた時に、上司に全く進捗報告や相談がなければ、どこまでできているのか?他部門の協力も必要なのか?そもそも期限に間に合うのか?と言った状況把握が全く出来ないからです。
コミュニケーションが苦手な方に多い気がしますが、上司から仕事を受けた時に、自分なりに完了し上司には「できました」の一言だけでなるべく会話をせずに業務を終わらせたいみたいな人がいます。
それでは仕事自体が成り立ちません。次のような対処法を取りつつ、徐々に上司とのコミュニケーションを増やすようにしてください。結局は人と人との理解・信頼関係がカギですよ。
◆トラブルや問題は即報告をする
◆上司に相談しずらいならリーダーや先輩に相談する
上司が仕事を抱えるタイプ
上司が仕事を抱えるタイプの場合、あなたに責任はないのですが、仕事を任せてもらえないかもしれません。実は仕事を抱えるタイプといっても2通りの人がいます。それは
- 責任感が強く全部自分でやるタイプ
- 自分の仕事を取られまいと死守するタイプ
の2通りです。1.の場合は悪気はないけど、自分の仕事は絶対に自分の責任で完了すべきと感じ、他人に仕事を振れないタイプ。不器用な方ですが、あなたから「ぜひ力になりたい!」と説明すれば仕事を任せてもらえる可能性は高いです。
一方、2.の場合が問題です。あとから入ってきた後輩へ業務のやり方や、部内の重要な仕事を引き継いでいくべきなのに、自分の仕事が無くなるのが怖くて誰にも仕事を任せないタイプです。
そんな方への対処法として以下のアクションを勧めます。実際に私もやったことがありますが、効果は高いですよ。モノ言わぬ人材は常に損するのがサラリーマン世界です。言うべき時はしっかりと。
◆更に上位の管理職に以下のことを訴える
・部署の戦力になりたい
・スキルを上げられる仕事をもらえない
・仕事をもらえないなら部署を変わりたい
上司が他の課員をえこひいき
残念なことですが、上司があなた以外の課員をえこひいきするせいで、あなたが重要な仕事を任せてもらえない状況が発生します。悲しいですが、サラリーマン世界では当たり前にあることです。
ではなぜそんなことが起こるのか?あなたは本当の理由をご存じでしょうか?結論から言えば、会社的に将来有望、つまり早く出世させたい人材だけをえこひいきする状況が起こっているのです。
一部上場3社を経験した私が知る限り、実は部署内に同列(同期入社)の人間が複数いた場合、必ずその人達は成績、昇進の面で差がつくよう区別されます。つまり上層部から明確に意図的に優劣をつけられます。
何故そんなことをするかと言うと、課内バランス、部内バランスを保つためであり「良い成績の人だらけ」の状況を作らないため、意図的に差をつけ一定の成績分散になるように調整しているのです。
大手機械メーカーの友人も同じ傾向だと聞きましたし、1社目で私が冷遇されたのも、同世代の中で「優秀ではない」判定をされたため、実績を出しても評価されなかったのです。この対処法は次の方法しかありません
◆仕事をもらえないなら他部署希望を伝える
◆環境を変える
・上司には無断で社内異動を画策する
・転職で違う環境に移る
上司が仕事を任せたい人とは?
結論を言ってしまうと
「実績に裏付けされた信頼感のある人」になります。
つまり上司の思いとして「こいつに任せておけば、期待通りの結果を出すだろう」と思える信用のおける部下ということになります。では具体的にはどういう人材なのでしょうか?
上司から見て信用のある部下とは
- これまで依頼した仕事の完成度が高い
- 自分が依頼した業務を最優先で対応する
- 業務の完遂の為に自分で考え動ける
という人材です。もしあなたが上司ならこういう人材に大事な仕事を任せたいですよね?私もそう思いますし、実際にそのような部下にいつも仕事をお願いしています。
さきほど仕事を任せてもらえない原因と対処法をまとめましたが、その対処法をしっかり実践することで上司からの信用を少しづつ勝ち得ることができると思います。1個1個の業務を丁寧に完遂すれば、重要な仕事も舞い込んでくるはずです。
ただ、上司が他の課員をえこひいきしている場合は注意が必要です。この場合、おそらく状況の改善はあまり見込めない為、転職等のアクションを取るなら早く動いた方が時間の無駄も無くて良いかもしれませんね。
努力しても仕事をもらえない時は?
努力をしても仕事をもらえないときは
- 書籍で更に解決策を学ぶ
- 社内転職や転職で環境を変える
の2つになります。では詳しく解説します。
書籍で更に解決策を学ぶ
今回の対処法も実践し色々努力をしても思うような評価を得られず、やりがいのある仕事をもらえない状況が続くかもしれません。そんな時は書籍の理論・理屈を学び勇気をもらうこともお勧めです。
過去に私も「ダメ社員」の判定を受けさんざん冷遇されているときに、色々な書籍を読み勇気づけられ、次への行動のきっかけとパワーを貰いました。参考にいくつかご紹介しますので是非ご一読ください。
この本をまず初めに読んで欲しいなと思います。様々な会社を渡り歩いた著者の、部下時代の失敗エピソード、成功エピソードが満載でどれか一つは確かにこういう状況で失敗したかもと共感できます。
書籍にも触れられており、私もこちらの記事で書かせて頂きましたが、上司との付き合い方が難しい場合でも、自分の業務を完璧にこなすことで認められ、状況は好転するものです。本当に良書ですよ。
これ実は部下をもった上司のマネジメント術の本なんですが、逆に部下からはこういう反応をすることが上司から見たら理想的なんだな、と学ぶことができます。適切な立ち居振る舞いが良く分かります。
何も常に上司に「はいはい」従えば良いということではないです。要所要所でこういうアクションを取れば上司の了解を取りやすく、大事な仕事も任せてもらえるかな、という理屈が理解できます。
さきほども書きましたが、上司が仕事を任せたい人というのは「信用できる人」なんです、結局。積み上げた実績も大事なんですが、都度の報告・相談の仕方だけでも信用って実は勝ち取れますよ。
1人凄くできる部下がいますが、状況説明、問題点、考えうる対策案、今後の見通しなど見事なくらい上手で全幅の信頼をしています。簡潔なのに正確で十分な情報を伝える重要さが分かります。
社内転職や転職で環境を変える
努力しても上司の理解が得られず、望むような仕事を任せてもらえないなら、環境を変えてリセットするしかありません。特に他の課員は優遇されて自分だけ冷遇されるような状況は簡単には改善しません。
もしあなたの会社が複数の事業部や部署から構成される職場でしたら、最初はハードルが低い社内転職を検討して違う職場環境に移れるか検討してみてください。私も何度か経験済です。
社内転職制度自体がなかったり、社内の異動が難しい場合は転職も視野に入れて活動をされた方が良いです。私自身34才の転職で好環境に移れましたし、即戦力になれるなら年齢など関係ないです、正直。
私がこれまで経験した社内転職、転職で成功するためのポイントを丁寧にまとめていますので、こちらの記事をぜひ参考にしていただければと思います。あなたのお役に立てればと思います。
参考記事社内転職に成功する4つのコツを教えます【成功者の実践お墨付き】
参考記事30代の転職で失敗しない4つのポイントとは【転職組の即戦力課長談】
まとめ
では本日の記事の内容をまとめます。
仕事を任せてもらえない本質的な原因は
- 仕事ができない(能力不足)
- 報告・連絡・相談が無い
- 上司が仕事を抱えるタイプ
- 上司が他の課員をえこひいき
の4点です。
上司が仕事を任せたい人物とは
- 実績に裏付けされた信頼感のある人
になります。
また努力をしても仕事をもらえないときは
- 書籍で更に解決策を学ぶ
- 社内転職や転職で環境を変える
の2つです。
あなたが重要な仕事を任せてもらえない、と感じたならまずは上司の信頼を勝ち取れるよう精一杯努力をしてください。大抵な素直に地道な努力をする内に、上司もその姿勢を認めてくれるはずです。