
・転職後に職場で果たすべき役割
たけと申します。現在、半導体メーカーでプロセスエンジニアとして働いています。私は34才、46才で2度の転職を経験しました。ちなみに34才での転職は未経験職種への転職でした。
その時、前職は半導体プロセスエンジニア、そして転職先は半導体の技術営業でした。同じ半導体業界でも仕事の種類がガラリと変わりましたが、自分では大成功の転職だったと考えています。
さて、本サイトに辿り着いたあなたは、未経験職種の転職に関して、正確な情報を的確に探すことが出来る方だと思います。というのも転職情報、とりわけ未経験分野への情報は実体験の生きた正しい情報が大事だからです。
そんなあなたのために、本日は私が34才の転職時に感じたこと、転職成功のコツ、そして転職後に果たすべき役割についてお伝えします。
この記事でわかること
30代で未経験職種への転職は厳しい
結論からいうと30代で未経験職種への転職は厳しいのが現実です。
こちらに未経験職種の転職経験者に行ったアンケート結果があります。質問は「未経験職種への転職は難しかったですか?」という質問になっています。実に66.3%が難しかったと回答しています。
未経験な職種でも、30代は「即戦力の実力」を求められしまうことが難しい主な理由です。確かにやったことがない仕事に対して、「即戦力で活躍できます!」とは実績がないので言いづらいですよね。
私の場合、いままでの経験がそのまま生かせて武器になりました。未経験職種とは言え、やはりいままでの業務と全く連続性が無く、知識が生かせない職種ですとかなり厳しい戦いになるのは必至です。
ここは大事なポイントですので、後ほど詳しく述べます。
30代でも未経験職種に転職可能
30代でも未経験職種への転職は無理ではありません。転職可能な理由を
- 職種未経験歓迎の業界がある
- ポイントは知識とスキルを活かせるか
- 転職エージェントに相談するが近道
の3点で説明します。では詳しく解説していきます。
職種未経験歓迎の業界がある
未経験でも受け入れ態勢の整っている業界であれば、30代でも未経験職種で転職しやすくなります。中途の人材を育てて戦力にすることを前提にしている企業ならば、職種未経験でも不利にならないので安心です。
実は業界ごとに特色があり
・販売、接客、教育、サービス系は未経験歓迎
・IT、WEB、ゲーム、建築系は未経験困難
という傾向となっており、各種業界の傾向は下記のような調査結果になっています。
あなたも上記どこかの業界にいると思いますが、もし転職を考える場合、特別なスキルが全く無い未経験ではITエンジニア転職はとても無理だと分かりますよね。判断の目安になると思います。
ちなみに私は下位13位の半導体業界で、未経験があまり歓迎されない順位だと思いますが、未経験職種で転職成功できています。その理由と根拠を次の項で詳しくご説明しますね。
ポイントは知識とスキルを活かせるか
30代の未経験職種であっても、知識やスキルをそのまま生かせる転職であれば全く不利になりませんし、むしろ転職先で業務の幅を広げることに貢献できるため、歓迎されることが多々あります。
知識とスキルを活かせるのは「同業界内での職種変更」が多いかと思いますし、30代で職種を変えて転職するなら断然同業界内でのジョブチェンジをお勧めします。私もそうです。
現職:半導体技術営業
転職エージェントに相談するが近道
ではあなたがいままで築き上げてきた知識やスキルを市場価値として客観的に評価し、願わくば同業界内で最も生かせる職種を探す方法はあるでしょうか?実は転職エージェントに相談することが近道です。
例えば
・自分でネット検索する?
・友人に聞いてみる?
・転職本を読む?
・・・・
なんて方法ではとても自分のスキルを客観的に評価出来ませんし、業界内にどんな職種・業務があるのかも自力で全て洗い出すことはかなり難しいです。自分の知らない職種は探せないですよね?
そこであらゆる業界・職種に精通し、そして職種ごとのスペシャリストが担当をしている転職エージェントに相談し最適な職種を探すことが近道で最良の方法なんです。私も使いました。
私は最後はリクルートエージェントさんにお世話になりましたが、担当者は元半導体の設計者でした。その時は専門知識で私の能力を正確に評価し、本当に合致した職種を沢山提案して頂けました。
以下の記事でご案内する転職エージェントは全て無料登録&無料サポートを受けられますので、すぐに転職しなくとも市場価値を客観的に評価する、そして自分のスキルを生かせる職種を相談するといった利用でも大丈夫です。
それぞれ非公開求人の内容も得意分野も違うので、良い案件を逃さぬよう全てに登録が賢くて得策です。4人のプロのエージェントの意見をもらえるのは、メリットはあれどデメリットは何もありませんので。
未経験職種に転職後に果たすべき役割とは?
30代で未経験職種に転職後に果たすべき役割とは
- 異職種の知見を周りにシェアする
- 異職種の強みを生かして業務を行う
の2つです。では詳しく見ていきます。
異職種の知見を周りにシェアする
自分の持っている異職種の知識を、新しい部署にシェアして知見を広げることがあなたがまずやるべき役割と言えます。その行動には2つの理由(意味)があります。
知見をシェアする意味
- 部署の業務の幅を広げる
- 自分の知識・実力をアピールできる
さきほども書きましたが、例えば34才で転職入社した技術営業部では私が入社するまでは「営業視点」の考え方しか存在していませんでした。それはある面では良くもあり悪くもあります。
例えば客先で製品に不具合が出てしまった場合、普通は技術部門から不具合の理由(根拠)を聞いたら営業は何も考えずそのまま信じて「なるほど、そういうものか」と納得してしまうものです。
万が一、技術部門が重大な落ち度を隠して言い訳しても気づかない訳です。ですが本質的な問題が残っていた場合、他の製品にも波及する恐れがあり抜本的な解決が必要になります。
そんな時に技術的な知見を持ったうえで、しっかり技術部門に指摘し改善活動させることができれば、これまで以上にお客様に安全な製品をお届けできます。そうした一歩踏み込んだ仕事が出来るようになります。
もう一つの意味は「あなたの実力をアピールできる」ということです。部署の他の人が持っていない知識、経験を説明することで、”この人は凄い人だ”という印象を与えることができます。
私も転職で入社後、半導体プロセスの講義を部署内でさせて頂きましたが、複雑な技術を簡単に丁寧に説明することでとても感謝されましたし、私自身の実力のアピールも出来ました。
異職種の強みを生かして業務を行う
異職種の視点を生かして業務を行うことが、転職で入社したあなたのミッションです。未経験職種で採用されたなら、「違った視点での仕事の進め方」が期待されたと考えてください。
例えばお客様のもとに商談に行き、その場で
「もっと安くならないかな?」
「そんなに特性はいらないから」
「あと次の製品も同じサイズが良いな」
なんてご希望が出たとします。普通の営業さんならどんなアプローチを取るでしょうか?多分社内に持ち帰り、技術部門に上記を丸々伝えて「どうですか?」で終わりがちです。
ただ私の場合、使っているテクノロジとサイズ、要求仕様が分かればほぼその場で回答できてしまいます。何故なら半導体プロセスを1から構築したことがある人間だからです。つまり
普通の技術営業:製品の中身を理解して説明できる
たけの技術営業:製品が分かり技術的判断までできる
というところまで踏み込んでいるのです。勿論最終的には技術部門への確認が必要ですが、お客様との打ち合わせの場でまず「出来るか否かを即断できる強み」は他の人にはない強みです。
あなたが未経験の職種に転職を目指すならば、そういったポジションを狙えるかどうかも考慮すると良いですね。このあたりの先見性はプロの転職エージェントさんと相談すれば、強みの生かせる職種が分かりますよ。
まとめ
では本日の記事の内容をまとめます。
30代で未経験職種への転職は厳しい
ということ。
30代でも未経験職種への転職を実現するなら
- 職種未経験歓迎の業界がある
- ポイントは知識とスキルを活かせるか
- 転職エージェントに相談するが近道
の3点を抑えるべし。
30代で未経験職種に転職後に果たすべき役割とは
- 異職種の知見を周りにシェアする
- 異職種の強みを生かして業務を行う
の2点になります。
追伸
もし今後のキャリアプランや転職で迷ってらっしゃるようでしたら、直接私が状況を伺い、これまでの経験と実績から考えうるアドバイスをお伝えすることができます。
エンジニア歴23年で開発から営業、また役職としては課長まで経験しています。特に製造業に関してキャリアプランや転職でお悩みの方には適切なコメントが出せると思います。
残念ながらネットの製造業、半導体の仕事の説明記事は半分以上がエンジニア未経験者が書いた不十分で間違いだらけの情報になっています。そこから情報を得ることは危険です。
正しい情報を入手し、エンジニアとして最短で望ましいキャリアパスを作るなら、一部上場3社で様々な業務を経験し、実績も上げた私のコメントは参考になると確信しています。
もしご興味がございましたら、本ページ下の「【転職、キャリアで悩んだら】直接お話伺います」をご覧ください。では、頑張っていきましょう。