
たけと申します。本記事を書いている私は
- 過去に仕事が嫌になりうつを発症
- 社内転職により環境を変える
- 環境を変え、楽しい仕事と仲間を得る
- なので副業で稼いでも本業辞めない
という経歴です。私も過去にうつを発症するほどの厳しい環境にいましたが、自分を大事にし、その時々で楽しい仕事と環境を選ぶことでやりがいのある本業を継続できています。
そんな私が「仕事を辞めたいときにやるべきこと」と「楽な生き方」を丁寧にご説明します。仕事を辞めたくて悩んでいる方に参考にしていただければと思います。
目次
仕事を辞めたいときにやるべきこと
結論としてやるべきことは下記の4つだけです。
- なぜなぜ分析で仕事を辞めたい本音を探る
- なぜなぜ分析を実践してみる
- 心が疲れているなら長期休暇を取る
- 仕事や環境が合わないなら仕事を変える
の4項目。ではそれぞれについて詳しく解説します。
なぜなぜ分析で仕事を辞めたい本音を探る
まずなぜなぜ分析を行い、なんで自分が仕事を辞めたいのか冷静に、正確に振り返ってみることが大事です。なぜなぜ分析は簡単な自己分析法で、詳しくは後述します。
なぜこの分析が必要かというと、本当に辞めたい理由が分かっていないと、間違った対策を行い、更に自分を辛い状況に追い込んでしまう可能性もあるからです。
例えば私も過去に「どうしても仕事を辞めたい、逃げたい、耐えられない」という状況になった経験があります。30代前半でプロジェクトリーダーという、開発全部門のとりまとめ業務をしていた時代です。
その時に解決法を間違え、鬱を発症しどうにもならないところまで追い詰められた苦い経験があるのです。
当時は本当に仕事が嫌で、出社が嫌で、人と会うのも嫌になっていました。仕事を辞めたい、逃げたい、耐えられないと常に感じていましたが、自分がそんな風に感じてしまう原因を取り違えていました。
当時の私は、自分が仕事を辞めたい理由は
「大きな成果が出なくてやる気が出ないから」
だと勘違いしていました。頑張って大きな成果を出せば、色々な人に評価されます。そうすれば自然とモチベーションも上がり、仕事を辞めたいなんて気持ちはなくなるはずだと考えたのです。
つまり仕事を辞めたい理由は、全く成果を出せない情けない自分のせいだと考えていました。今考えれば、「心が壊れかけて限界だった」のが真相です。詳しい経緯はこちらの記事に書いています。
なぜなぜ分析を実践してみる
それではなぜなぜ分析のやり方をお伝えします。やり方は簡単で、出てきた答えに次々と「なぜ?」を投げかけるのです。
全ての答えに対して「なぜ?」を投げかけ、これ以上辿れないという本当の原因にまで到達します。ではやってみましょう。
【仕事を辞めたい】
■なぜ辞めたいのか?
⇒やりがいが無く報われないから
■なぜやりがいがないのか?
⇒調整ばかりで裁量がないから
■なぜ調整ばかりで裁量がないの?
⇒予定通り動いてもらう為本音が言えないから
■なぜ本音が言えないの?
⇒我慢しないと相手が怒るから
■なぜ相手が怒るの?
⇒超忙しい中、優先的に対応してもらうから
いかがでしょうか?経験的には「なぜ?」を5回ほど辿ると、大抵は問題の真相にかなり近づきます。もちろん5回とは言わず、本当の原因に辿り着くまで何度繰り返しても良いのです。
上記の例を取りまとめると、
「仕事を辞めたい」
その理由は「不毛な調整の仕事がむなしいから」
むなしい理由は「忙しい相手に低姿勢で頼むのが嫌だから」
という答えなりました。
この分析を通して、自分が仕事を辞めたい本音の理由を探ることが大切です。本音の理由は「心が疲れていること」かもしれませんし、「もっとやりたい仕事がある」かもしれません。
ご自分がどう考え、どんな対策を打つべきかはこの分析結果で変わります。もしなぜなぜ分析を学んでみたいならオススメの書籍が2冊あるのでご紹介します。私も今でも使ってますが分かりやすくて良いですよ。
心が疲れているなら長期休暇を取る
なぜなぜ分析で、鬱などで心が疲れていると分かったなら、迷わず休みを取るべきです。長期休暇、休職等いろいろ方法はあると思います。
というのも、心が壊れかけている時は、冷静な状況判断ができなくなっており「とにかく逃げたい」「何でも良いから逃げたい」と焦ってしまい、後先考えずに辞めて、後から後悔してしまう事例があるからです。
具体的な事例として、私の知り合いの元教師の方の例を上げてみます。
その方は都内の高校の数学の先生でした。非常に熱心な方で、生徒に真摯に接する素晴らしい方でした。ところで今、学校の先生は授業の他に、分掌という役割が与えられるのをご存じでしょうか?
分掌とは、例えるなら普通の会社で言う「総務」や「システム管理」の仕事です。授業もしながらこうした仕事も同時にこなすため、学校の先生は非常に忙しくしかも常にいろいろな業務の締め切りに追われることになるのです。
この方は真面目で、何でも完璧にこなそうとする方でした。ですが大量の仕事を全て完璧にこなすことができず、自分を「ダメ人間」だと追い込み鬱を発症してしまいました。結果、後先考えずに逃げるように退職してしまったのです。
退職し、鬱の治療が進んだ時に、その方は勢いで仕事を辞めてしまったことを非常に後悔していました。せっかく難関の採用試験を突破して正規職員として職を得たのに、その環境を簡単に捨ててしまったからです。
いまは教職員でも、企業でも「職場での階級や身分」を保持したまま一定期間の休職ができる制度が整備されています。上記の方のように、「辛い⇒辞める」という衝動的な行動を取ってしまうと、大切なキャリアを失うことになります。
長期休暇を取ることは恥ずかしい、みっともない、なんて考える方も中にはいますが、そんなことはありません。
ご自身のこれまで積み上げてきたキャリアを守りつつ、次に働きやすい環境を検討するためにも、ゆっくり静養して冷静な気持ち、判断ができるように待つのはとても大切です。
仕事や環境が合わないなら職場を変える
なぜなぜ分析によって、自分が仕事を辞めたい理由が「仕事や環境が全く合わない」と判明したなら、職場を変えることが最善の方法です。
というのも、あなた一人の力で部署の仕事(ミッション)や、職場の雰囲気やメンバーを変えることなど絶対にできないからです。つまり、「どうしても自分に合わない」と感じたら、自分が違う環境へ動くしか選択肢はないのです。
さきほど少しご紹介したのですが、過去に私が鬱で追い込まれた時も、仕事と環境の両方変えることで鬱から回復し、救われました。詳しい経緯はこちらの記事で書きました。
うつを発症した当時、上司が誰も助けてくれない、という絶望的な職場にいました。ですがそこで奮起し社内転職に成功したことで仕事が変わり、周りのメンバーも変わり、とてもやりがいのある業務を得ました。
過去の私のように、あなたがもし下記3つのいずれかに該当するならば、社内転職や転職にチャレンジして自分が快適に過ごせる職場を探すことをオススメします。
- 職場を変えた方が良い方
・仕事にやりがいがない方
・職場の不毛な人間関係に悩んでいる方
・今より高度な仕事を担ってみたい方
同じ部署内で違う仕事を担当させてもらう、という方法がないとは言えません。ですが経験上、仕事にやりがいがないと感じたときは、同時に部署の体制や上司にも問題があるケースが多いと思います。
もしそうであれば、一刻も早く働く環境自体を変えてやりがいのある仕事、信頼できる仲間のいる職場を得られるように動いた方が良いと思います。時間は有限です。無駄に過ごす必要はありません。
参考に、私が社内転職に成功したときの経緯、転職をした時に実感として有益だった転職エージェントを下記2つの記事にまとめていますので、前向きな環境改善を望むならぜひご一読ください。
仕事と生き方にどう向き合えば楽になるか
結論として、「自分の心に正直に従う」ことが一番大切な姿勢だと思います。
なぜなら、自分の好きなこと、あるいはやりたいこと、目指したいことでなければ長い期間平穏な心で取り組むことなど絶対にできないからです.
具体例としては、私の経歴の一部をご紹介するのが分かりやすいかと思います。その時々で嫌なことや不愉快な環境はありましたが、どんどん避けて逃げて働きやすい環境を得るようにしてきました。
例えば新入社員としてアナログ回路設計の部署に配属されたのですが、そこは極端な縦社会で
・新人は朝一番にいないとダメ人間扱い
・新人は弁当の使い走りにされる
・業務後の飲み会を強要される
・徹夜業務を強要される
・土日業務を強要される
が日常的に行われていました。いまではこんなことを平気でする上司はコンプライアンス的に許されませんが、私が新人で入社したときは日常茶飯事でした。
私はある時点でこれらの強要を断固としてすべて拒否しました。と同時に、社内のパワハラ相談室に通報したことで悪事が発覚し、その後希望の部署へ移れました。
ちょっと極端な例になってしまいましたが、嫌なことは嫌だとしっかり意思表示をすること、そして自分が快適な環境で仕事ができないなら、どんな手段を使っても逃げることが大事だと思います。
考え方が古い、もしくは価値観が凝り固まっている世代の人は「つまらない仕事を耐えてこそ意味がある」とバカげたことを当たり前のような顔で言いますが、辛すぎて不毛な仕事は続ける必要はありません。
自分が「楽しい」「やりがいがある」「意味がある」と思える仕事を、長期的に安定した気持ちで取り組めるようあくまで自分基準で物事を決めれば良いのです。とにかく自分を大切にして欲しいです。
まとめ
結論として仕事を辞めたいときにやるべきことは
- なぜなぜ分析で仕事を辞めたい本音を探る
- なぜなぜ分析を実践してみる
- 心が疲れているなら長期休暇を取る
- 仕事や環境が合わないなら仕事を変える
の4項目です。
仕事と生き方を楽にしたいなら
「自分の心に正直に従う」ことが一番大切な姿勢です。
とにかく自分の心が心地よく過ごせる環境を見つけることが重要です。信頼できる仲間、やりがいのある仕事を見つけるまで、自由に社内転職、転職にチャレンジして良いんですよ。すべてあなた基準です。