
たけと申します。現在、半導体メーカーでプロセスエンジニア兼係長として働いています。私は34才、46才で2度転職を経験しています。
前職では管理職も経験してますが、本当の私は人付き合い、人の指導はすごく苦手な方です。そしてHSP(Highly Sensitive Person)という傷つきやすく、悩みやすい気質も抱えています。
この気質もあり、1社目では上司から冷遇され、職場で疎外感を感じてきました。そんな僕だからこそ、あなたの疎外感を払拭する手助けになれると思います。では詳しく対処法をお伝えします。
この記事でわかること
なぜ疎外感を感じるのか
あなたが職場で疎外感を感じる原因は
- 思い込みの積み重ね
- 本当に疎外されている
の2点です。では詳しくご説明します。
思い込みの積み重ね
実はほとんどのケースは単なる思い違い、つまり「疎外されている」という思い込みの積み重ねなのです。
あなたが”疎外感を感じる”と思っても、あからさまに仲間外れにされたり、冷たい対応を取られたり、理不尽に怒られたりと言った不利益を受けているケースは稀だと思います。
つまり何が言いたいかというと、疎外感はあなたが勝手に思い違いをしてしまい、周りの人のささいな挙動、言動を全て自分に悪意があるものだと勘違いして受け取っている可能性が大きいのです。
この思い込みはさきほど書いたHSP(Highly Sensitive Person)の人ほど強く顕著に表れると思います。僕も著名な以下の書籍でHSP診断をし、特徴を読むことで今までの強い疎外感に合点がいきました。
HSPの特徴としては、
- ささいな一言で傷つきやすい
- 一度気持ちが落ち込むと回復できない
- 人が気づかない話も聞こえてしまう
- 他人が怒られていても緊張感がある
等の「過剰に敏感な感情を抱えている人」だと言えます。もしかして?と感じたらぜひ上記の書籍でご自分がHSPかどうか確認してみてください。疎外感の大多数は思い込みなのです。
本当に疎外されている
あなたが疎外感を感じている原因として、本当に職場で疎外されているケースがあります。当たり前だろ!とおっしゃるかもしれませんが、普通あからさまな仲間外れの言動はしないものです。
というのも、誰かを仲間外れにしたり、攻撃すると、必ずそうした不適切な行動は上の人が見ていて攻撃する側が処罰や異動で排除されるからです。いじめる側にもリスクがあるんです。
正常な機能をもった会社組織であれば、部署の秩序を守り、チームワークを乱さないよう当然そのような措置が取られますが、上司が主犯の場合にはその自浄作用が効かなくなります。
つまり、上司が進んであなたのことをバカにしたり、無視したり、課員の前で「コイツは使えない!」などと公言すれば課員もそれに従わざるをえなくなり、あなただけが孤立し疎外されます。
僕の友人もこうした理不尽な扱いを受け、入社2年目で転職しました。
このように本当に疎外されているケースは明らかに目に見えているケースがほとんどです。もしあなたがこうした状況にいるのなら、環境を逆転するのはとても大変です。
疎外感があるときの対処法
疎外感があるときの対処法としては
- 自己開示を積極的にする
- 会話の輪に参加する、見守る
- 相手が困っていることを手伝う
- コミュニケーション下手だと正直に伝える
の4点です。では詳しく解説します。
自己開示を積極的にする
もしあなたが疎外感を感じていても、実は「あなた自身が周りの人を遠ざけてしまっている場合」が多いのです。この意味が分かるでしょうか?
例えば少し遠い場所で、部署の人は数人で話をしている。聞こえるか聞こえないかわからない会話ですが、あなたは勝手に「私の悪口を言っている!」と思い込んでいないでしょうか?
あるいは、先輩がアドバイスで「この資料じゃ何を言いたいか、どうして欲しいか全然分からないよ」と言ってくれたのに、「私は嫌われてるから酷いこと言われた!」なんて感じてないでしょうか?
こんな風に、自分は嫌われて避けられてると勝手に勘違いし、周りの人となるべく関わらないように距離を作ってしまっていないでしょうか?それでは周りの人が引いてしまいます。
解決策は、周りと積極的に関わり、可能な限りあなたという人間を開示すること。会話が気になるなら「えっ何の話してました?」と質問すれば良いですし、指摘は素直に受け入れ「ありがとうございます」とはっきり言うこと。
会話の輪に参加する、見守る
仕事の話もそうですが、ふとした雑談に参加する、あるいは参加する勇気がなくともそばで笑って見守っているだけでもその場の人たちは「仲間で会話をした」と言う認識を持ちます。
つまりあなたが話をしなくても、声を発しなくても、その輪にいることで勝手に仲間意識を持つのです。私も含めHSPの人には難しそうな課題でしょうか?(笑)
最初は輪の遠くからでも「あっそれ僕も持ってます」「去年僕も行きました」と、1度だけ勇気を出して横から声をかけてみてください。必ずリアクション返してくれる人がいるはずです。
例えば「えっ〇〇君の場合はどうなの?」みたいに返事を貰えたら、更に答える形で自然にその輪に入って会話をすれば良いのです。苦手でもとにかく1声、1回だけ頑張ってみる!
一度、そのメンバーの会話に参加できれば、次回からはそばで笑っているだけでもそのメンバーはあなたを含めた仲間で会話して楽しかった、という意識になります。疎外感などなくなります。
相手が困っていることを手伝う
返報性の法則、という言葉をご存じでしょうか?人は誰かに優しくされたり、助けてもらうとその恩に報いるべく同じようにお礼や行動で恩返しをしたくなる習性です。
分かりやすいところで言えば、ツイッターでいいね!を付けてもらったら、その人のツイートにもいいね!を付けてあげたくなりますよね。そういうことです。
ですので、誰か困っている人がいたら積極的に手伝ってあげてください。荷物を持つでも、資料を作るでも、実験を代わりにするでも何でも良いと思います。忙しい方をまず支えましょう。
そうした無償の援助をすれば、必ず今後相手の方があなたに声をかけ作業を手伝ってくれたり、気軽に会話をしてくれるようになると思います。みんな自分の味方には心は許しますから。
コミュニケーション下手だと正直に伝える
昔の私もそうでしたが、会話下手・コミュニケーション下手で疎外感を感じているくせに、変にプライドは高くて「私は疎外感を感じてます。孤独で辛いです。」と言えない人が多いです。
もし疎外感を感じているなら、まずは上司にコミュニケ-ションが下手で生きづらいこと、仕事の効率や同僚との連携に支障が出ていることなどを正直に相談してみてください。
上司は部下の能力を最大限引き出し、快適に皆とチームで仕事をできるように調整するのが仕事です。まともな上司であればそうした相談を受ければ必ず善処してくれると思います。
例えばチームリーダーにあなたの気質を伝え、声がけやフォローなど特別な配慮をすること、あなたが苦手な人と仕事を組まないよう調整するはずです。僕も管理職時代は対応しました(^^)。
さきほど述べた自己開示にも通じますが、とにかく「自分に正直」になってくださいね。
それでも解決しない時の対処法
あなたが疎外感を感じていても
- 自己開示を積極的にする
- 会話の輪に参加する、見守る
- 相手が困っていることを手伝う
- コミュニケーション下手だと正直に伝える
の4点を少しづつでも実践すれば状況は好転するはずです。ですが、上司が強烈に嫌な人間で嫌がらせをしてきたり、意図的にあなたを仲間はずれにしたり、疎外する場合は話が別です。
上の人間に問題がある場合は、あなたがどんなに頑張っても事態は変わらない可能性が高いです。そんな時は腹を据えて割り切ることも大切です。
そんな状況なら、いまの部署にいる限り望みはありません。サラリーマンは決断したら次の職場に自由に動けるのが利点です。環境を変えてリセットし、心機一転するのが最善策です。
最初はハードルが低い社内転職を検討してみてください。ただもし社内転職制度自体がなかったり、社内の異動が難しい場合は転職も視野に入れて活動をされた方が良いです。
私がこれまで経験した社内転職、転職で成功するためのポイントを丁寧にまとめていますので、こちらの記事をぜひ参考にしていただければと思います。あなたのお役に立てればと思います。
参考記事社内転職に成功する4つのコツを教えます【成功者の実践お墨付き】
参考記事30代の転職で失敗しない4つのポイントとは【転職組の即戦力課長談】
まとめ
では本日の記事の内容をまとめます。
あなたが職場で疎外感を感じる原因は
- 思い込みの積み重ね
- 本当に疎外されている
の2点です。
疎外感があるときの対処法としては
- 自己開示を積極的にする
- 会話の輪に参加する、見守る
- 相手が困っていることを手伝う
- コミュニケーション下手だと正直に伝える
の4点です。
ただ努力をしても上司に問題があり、進んであなたを疎外するような環境なら、割り切ってそこから脱出する方法を考える方が早いと思います。あなたはご自分を一番大事にすべきです。