
たけと申します。現在、半導体メーカーでプロセスエンジニアとして働いています。私は34才、46才で2度転職を経験しており、34才で入社した外資半導体では技術営業部の課長でした。
34才の転職は最後まで迷いましたが、転職して正解でした。前職では酷い待遇でしたが、入社後は実績やスキルが正当に評価されとても働きやすい環境になったからです。とはいえ、転職活動時はやはり不安でした。
・34才は年齢が高く不利になるのでは?
・前職と違う職種は門前払いになるのでは?
等々、すごく悩みました。ですが終わってみれば大事なポイントを押さえつつ、しっかり自己分析すれば30代でも失敗せずに無難に乗り切れることが分かりました。
本日は転職に不安を感じてらっしゃる方へ「不安な気持ちを整理し乗り切るための対処法」を丁寧にお伝えします。二度の転職成功で再現性があるのでご安心ください。
目次
転職に不安があるときの対処法
転職に不安があるときの対処法は
- 本当にいま転職すべきか考える
- いま自分に何ができるか能力を整理する
- 転職で何が最重要なのか考える
- 将来のキャリアプランを想像する
の4点です。では詳しくご説明をしていきますね。
本当にいま転職すべきか考える
いま本当に転職すべきかを、自分で再確認することはとても重要です。
というのも、なんとなく「給料上げたい」「友達が転職しているから」みたいなあいまいな理由で転職をしてしまうと、こんなはずじゃなかった!という失敗が多いからです。
つまりいま自分が何に不都合や嫌気を感じたり、他にやりたいことがあるのかを整理して考えることが大事です。可能ならノートに手書きで書いてゆっくり整理することがオススメです。
そうして整理したノートを見返してみて
「あれ、これなら隣の部署で良いかも」
「やはり今の会社じゃ無理だ」
「この会社じゃ目標のスキルが付かない」
といったことがはっきり見えるはずです。私も34才、46才で転職するときにはこうした頭の中の整理をしっかりし、その結果他社へ移ることが最善だと決めました。
大切なことは「〇〇をするために」あるいは「△△を身に着けるために」転職をしなければならない、という結論を根拠をもって自分が100%納得することです。
いま自分に何ができるのか能力を整理する
今の自分に何ができるのか、能力を整理して自分の強み・弱みをしっかり把握することはとても大切なことです。
というのもなんとなく「自分の強み」と考えている知識やスキルは、いまの会社でしか通用しないローカル技術である可能性もあるからです。これでは転職は厳しいです。
前職で課長をしているときは中途面談も担当しましたが、現職だけのローカルルール、ローカルスキルがどこでも通用すると勘違いしている残念な方が結構います。
転職活動でよく言われることですが、あなたの持っている知識や技術が、市場価値があり他社でも生かせる高度な汎用スキルなのかどうかをしっかり見極めることが大事です。
自分は顔が広く「どんな内容でも誰に聞けば良いか分かる」、あるいはテンプレを色々作ったので書類は5分で作れる、といったスキルは全く無意味な能力なんです。
まずはご自分の能力の棚卸をしてみてください。それが他社でも通用する汎用スキルだと確認できれば、「これを武器に転職するぞ!」という攻めの気持ちになれます。
転職で何が最重要なのか考える
転職することで、あなたにとって何が一番大切なのか考えることは重要です。
例えば給料アップ、やりがいアップ、スキル向上、快適な人間関係、等、あなたが転職することで何を得たいのか、何を変えたいのかはっきりさせるのです。
漠然とWEBデザイナーが格好良いから転職したい、とか商社が給料良いから転職したいといった浮ついた気持ちの方もいますが、何を目標にするかが大事です。
もし給料をあげたいとお考えの場合。ご自分の上司を見て、昇進しても全然目標の給与にならないなら今の会社では給与面で合わないので転職の道が良いかと思います。
一方やりがいのある仕事をしたいと考えた場合、実は社内の他部署でやりたかった仕事ができるなら、転職リスクを負ってまで今の会社を辞めなくて良いのです。
まずは転職の際に、あなたが一番重視することを考えてみてください。それが他の会社でしかできないなら、転職は良い手段です。あくまで自分本位で良いですよ。
将来のキャリアプランを想像する
将来のキャリアプランを考えることは、転職をすべきかどうかを決断する上でかなり重要なファクターになります。
なぜなら、目標のキャリアプランが定まっていれば、今の会社に残るべきか、早々に他社に移るべきかの判断を正確にすることができるからです。
一般的に、もしあなたがエンジニアであれば、技術を極めたプロフェッショナルになるか、管理側のマネージャーになるかの2つの道があると思います。
例えばあなたは様々な業務で経験を積み、幅広いエンジニアとしての知識とスキルを高めた上で、複数の職種を束ねるマネージャーになることを希望するとします。
ですが、今の会社では同じ部署でずっと同じ業務をし、仕事量が多すぎるので皆が皆、作業者するだけのエンジニアで終わってしまう状況だったらどうでしょうか?
あなたの目標は達成されず、希望のキャリアプランを歩むことは無理です。つまりあなたのキャリアプラン、将来の目標から逆算すれば転職すべきか見えてきますよ。
誰でも転職の時には不安がある
これは当たり前のことですが
「誰でも転職の時には不安があります」
私も運よく34才、46才という2回とも比較的高齢で転職成功できましたが、毎回毎回極度の不安と緊張に襲われ、自分の気持ちをコントロールするのが大変でした。
特に私はHSP(Highly Sensitive Person)という気質を抱え、多分普通の人よりも不安感や焦りを感じる気持ちは強い方でしたので、セルフコントロールは大事でした。
だからこそ、今回ご提案した対処法等を用いて
・なぜ転職しなければならないか?
・なぜ今の部署だとダメなのか?
・なぜ転職してやりがいを高めたいのか?
といった転職するための根拠をしっかり確認し、自分が100%の納得した状態で転職活動を行いました。ぜひあなたもご自分を納得させ安心させるべく行動してみてください。
転職の際は、社内転職もまずご検討を
職場を変えたい、仕事を変えたいという欲求が社内転職で解決できるなら、その方が正直負担は少ないです。
というのも転職によって待遇も改善し、職場環境が良くなるケースも多いですが、逆に失敗してしまうケースもあるからです。私の転職経験者の友人は4人いますが、内1人は転職で失敗したと言っています。
社内転職によってあなたの希望(職場変更、仕事変更)が叶えられるのならば、会社も変わらず、給与も変わらず、人脈もそのまま生かせるのでリスクは少ないと思います。
実は私自身、前職でも今の会社でも社内転職(社内異動)に挑戦し成功していますが、転職より確かにハードルは低い気がします。
経験者として社内転職に成功するコツ、そして社内転職後にどう振る舞うべきかこちらの記事でまとめていますのでよろしければぜひご一読ください。
ただ、あなたの会社に社内転職制度があっても希望の部門が受けられなかったり、制度自体がないのなら、躊躇なく転職活動に進むべきかなと思います。今の会社が好きならば、社内転職は良い選択肢かもしれませんね。
参考記事社内転職に成功する4つのコツを教えます【成功者の実践お墨付き】
まとめ
転職に不安があるときの対処法は
- 本当にいま転職すべきか考える
- いま自分に何ができるか能力を整理する
- 転職で何が最重要なのか考える
- 将来のキャリアプランを想像する
の4点です。
転職にはみな不安がありますが
・なぜ転職しなければならないか?
・なぜ今の部署だとダメなのか?
・なぜ転職してやりがいを高めたいのか?
といった転職の根拠をしっかり確認し、自分が100%の納得した状態で転職活動を行うことが大事です。
不安はあるけど本気で転職を考えたい、というなら下記の記事も参考にしてみてください。もちろん環境を変えるだけなら社内転職で異動することが一番楽ですが、ご自身の希望を叶えるための転職は積極的に応援します!
追伸
もし今後のキャリアプランや転職で迷ってらっしゃるようでしたら、直接私が状況を伺い、これまでの経験と実績から考えうるアドバイスをお伝えすることができます。
エンジニア歴25年で開発から営業まで経験しています。特に半導体メーカーでのキャリアプランや転職でお悩みの方には適切なコメントが出せると思います。
残念ながらネットの製造業、半導体の仕事の説明記事は半分以上がエンジニア未経験者が書いた不十分で間違いだらけの情報になっています。そこから情報を得ることは危険です。
正しい情報を入手し、エンジニアとして最短で望ましいキャリアパスを作るなら、一部上場3社で様々な業務を経験し、実績も上げた私のアドバイスは参考になると確信しています。
もしご興味がございましたら、本ページ下の「半導体就職、転職、キャリアのお悩みを解決します」をご覧ください。では、頑張っていきましょう。