
たけと申します。現在、半導体メーカーでプロセスエンジニアとして働いています。
私自身34才、46才で2度転職を経験しています。いざ新しい会社に入ってみればとても順調で仕事にもすぐ慣れたのですが、転職前は不安な気持ちで本当に転職しても良いのかとかなり迷いました。
最初の転職でも34才という中堅世代で子供もいたため、絶対に失敗できないというプレッシャーがありました。そして何より知らない会社に中途でいきなり入っていくことにとても不安を感じていたんです。ですが、
・何故自分は転職を思い立ったのか?
・自分という人間は他社でもやれるのか?
を冷静に振り返った時に「絶対にやれる!できる!」という決心がつき転職に踏み切ることができました。もしあなたに転職するか否か迷いがあるなら、本日の記事は決断するための一助になるはずです。ではご一読ください。
この記事でわかること
転職を迷う理由
あなたが転職を迷う理由は
- 他社で活躍できる自信が無い
- 収入が減ってしまうか心配
- 新しい職場に慣れるか心配
- 今の職場から逃げているだけ
となります。では詳しく見ていきましょう。
他社で活躍できる自信が無い
ご自身で「僕は他社で通用しないかも」と心配しているだけでも立派な危機意識があると思います。でもそこまで考えられるだけに、いざ転職して知識が通用しなかったらどうしようという不安が先行してしまうんですね。
もしかしたら間接部門の方はそう感じる方が多いかもしれません。専門職であれば特定の技術・ノウハウは蓄積しますが、間接部門ではなかなか独自スキルが身につきません。
誤解を恐れずに言ってしまえば
「〇〇さんに聞けば分かる」
「そういう場合は△△にセットすれば良い」
というような”その社内””その場所”でしか通用しない仕事の仕方をしている場合は要注意だと思います。
ちゃんとご自分の実力を客観的に評価して転職に自信が持てる方法があります。それは後ほどご紹介しますね。
収入が減ってしまうか心配
今の会社より給料が減るのが心配で転職を迷っている方は多いと思います。実は私も過去に同じ理由で迷いました。実際、2019年の転職理由ランキングはこんな順位になっています。
(参考:doda 2019年転職理由ランキング(総合)【1位~10位】)
「給与に不満がある」というのは転職理由の中でも2位とかなり上位の理由になっています。つまり裏を返せば、「給料が希望通り貰えない」という状況に不満を持つ人がとても多いということです。
となれば、もし転職することで今の会社よりも給料が減ってしまうなら、本当は他社に移って職場環境を変えたいけど、転職はやめようかなと迷ってしまう方も沢山いるということです。
新しい職場に慣れるか心配
新しい職場に飛び込むのが心配で転職を決断できない方もいます。特に人付き合いがあまり得意でない方にその傾向があるかもしれません。「新しい職場に慣れる」という言葉には
- 新しい仕事に慣れること
- 新しい職場の人に馴染むこと
の2つの意味があります。今回のケースでは特に2の意味合いが強いと思います。つまり新しい職場の人たちと良好な人間関係を築き、職場の仲間として受け入れてもらうことです。
結構この点が心配な人も多い気がします。実を言うと私もそこまで人づきあいが「得意」ではないので、不安な気持ちは良く分かりますし、不安だからこそ転職に二の足を踏んでしまう気持ちも分かります。
ただこれまでの実感として仕事は
業務遂行 :3割
人との関り:7割
という感覚もあるので、接する人の環境が変わることを受け入れられないとなかなか転職への最終決断ができないですよね。
今の職場から逃げているだけ
いざ転職を考えても「これって今の職場から逃げてるだけだよな」なんて考えると、転職の動機にも自信がなくなり本当に転職して良いのか迷いが出ると思います。
確かに今の職場環境が居心地が悪く、とにかく逃げたい、違う場所で働きたいと考える方も多いと思います。同僚との人間関係が良くなかったり、上司の待遇が悪くて息苦しさを感じている方もいます。
参考ですが、もしかしたら待遇改善のきっかけになるかもしれないので、こちらの記事を読んでみてください。
参考記事仕事で上司に評価されない4つの理由とその改善法【丁寧に解説】
とは言えちゃんと仕事してるのに評価されず本当に今の職場環境に嫌気がさす場合もあります。
そんなときはどうしても逃げたい、という気持ちが先行し、建前の転職理由を考えたところで「逃げで転職って良いのかな?」と自信もなくなり転職に迷いが出てしまうものです。
転職の迷いを解消する方法・考え方
転職の迷いに対する解決策・考え方は
- 自分の市場価値を正確に知る
- 収入より大切なことがある
- 今の会社でも新しい職場に変わる
- 職場環境のリセットは大いに賛成
の4点になります。さきほどあげた「転職を迷う理由」に対する解になりますね。では詳しく見て行きましょう。
自分の市場価値を正確に知る
自分の市場価値を知ることで、自信をもって転職活動をすることができます。というのも、身に着けたスキルが社外でも通用すると分かれば、他の会社でも今と同じ業種・職種でやっていけると分かるからです。
次に「どうやったら自分の市場価値が分かるの?」となりますが、自分の市場価値を知るには2つの方法がお勧めです。
1つはあなたの身近な人に、自分の技術やスキルが他で通用するか客観的な意見を貰う方法です。意見を聞く相手は、同じ職場の信用できる先輩が良いです。
あなたの普段の仕事ぶりを見た上で意見を貰えるので、正確な意見を聞けると思います。ただし聞くときは「転職したくて・・」なんていうとまずいので「皆さんの役に立ってるか本音で知りたい」などと聞き方は注意してくださいね。
もう一つの市場価値を知る方法はミイダスの市場価値診断が客観性も高くて参考になります。各専門分野ごとに詳細な汎用スキルチェックができるので、確度の高い客観的な診断結果がもらえます。
ちなみに私の場合はこんな結果が出ました。このように「自分にどれだけの市場価値があるのか?」が分かれば自信をもって転職活動ができますね。
収入より大切なことがある
転職してみると分かりますが、転職には収入よりも大切なことが山ほどありますし、だからこそ収入が上がるだけで決めるのは危険です。
多くの転職希望者は、「収入だけが不満」という状況ではないと思います。収入に加え、職場環境や通勤距離、地方転勤の可能性など心配な点は多く、環境を変えるために転職を検討する人が多いのです。
ですので、例えば転職の面接をしてみて
・収入は今より10%も上がる!
・でも嫌な転勤で単身赴任
・残業は今の3倍になる
・・・・
と良い面も悪い面も判明するでしょう。にもかかわらず収入は増えるから「とりあえず決めちゃえ!」みたいな乱暴な転職活動は絶対にするべきではありません。
あくまで転職は、あなたが希望の条件を貫き通し、働きやすい環境で、その上で収入が上がればラッキーくらいの会社を選ぶべきかなと思います。
実は大学の友人で収入アップだけに拘り、4回も転職して失敗し、結局実家に戻って家業を手伝っている人がいます。それで幸せなら全然良いですが。転職は収入だけではない、という点はくれぐれもお忘れなく。
今の会社でも新しい職場に変わる
職場が変わる心配から転職に不安を感じる方もいると思いますが、実は今の会社に残ってたって部署異動や 転勤は普通に起こるので、結局黙っていても職場は変わってしまうんです。
良く考えてみてください。同じ会社にしがみついていても、部署や事業所も変わったら職場も全然違う環境に変わるんですよ。10年も20年も同じ部署の人はいないんです。
僕の場合、前職では6回、今の会社では5回部署が変わっています。ガリガリの開発部隊から営業、はたまた工場技術部門までかなり幅広い職場変更を経験していますが、それがサラリーマンです。
生涯同じ部署でいられる訳はないので、職場環境が変わることに不安を抱かず、「そういうもの」と認識すれば転職の不安はなくなると思います。だって職場や環境は絶対に変わりますからね。
職場環境のリセットは大いに賛成
職場から逃げることを恥じたり、後ろめたさを感じることなど全くありません。それで引け目を感じて転職に不安を抱かなくても良いんです。さきほども書きましたが、仕事というのは
業務遂行 :3割
人との関り:7割
なんです。つまり転職を決める理由の一つとして、人との関わり方を全て変えてしまいたい!というのも立派な動機だと思います。
つまり今の職場から逃げて、新たな会社で新たな人とのつながりを持つことはとても良い決断です。もしあなたが「俺逃げてるかも・・・」と負い目を感じてしまっているなら、ぜひそんなことは気にせず堂々として欲しいと思います。
ちょっと人づきあいで僕が読んで勉強になった本があるので紹介しておきます。今の部署で人間関係がギクシャクしちゃったり、転職先の職場で円滑な人間関係を作りたいなら参考になると思います。
この本の良い点は、まず事例が多く分かりやすいこと、そして「この場合は相手はこんな風に考えているので、こう動くのが得策です」などの指針がとても具体的なことです。
相手が同僚、上司、部下で対応の仕方をどう変えるかも分かるので、職場の人間関係で悩んでいる、あるいは転職後に馴染めるか不安な方にはとても役に立つと思います。
こちらもとても役に立ちました。さきほどと一部内容的に被る部分もありますが、こちらはそもそも「なぜ職場の人間関係がこじれてしまうのか?」「どう考えればお互い衝突しないか?」の答えが分かります。
あの人とは合わない、とすぐ決めのではなく、基本的な考え方が違うだけで「それぞれ個性が違うだけ」と捉えるのがポイントなのです。多角的な思考が出来ますよ。
転職のメリットとは?
すばり私が考える転職のメリットは以下の3点です。
- 希望の労働条件で働ける
- 正当な評価を得られる
- モチベーションが上がる
では詳しく詳しく解説していきます。あなたが思うよりメリットは絶大です。
- 希望の労働条件で働ける
この理由が最も大きくて重要かと思います。なぜ多くの人が転職をするかと言えば、ずばり「今の労働環境に不満がある」ということなんです。
その不満とはは収入だったり、仕事内容だったり、ポジションだったり、長時間残業だったり、地方転勤など様々な理由があるかと思います。
ですが転職の際は、ご自分の希望の労働条件に合う会社を選んで面接することができます。つまりこれまでの不満を解消し「希望の労働条件で働ける」というのが何よりのメリットではないでしょうか?
- 正当な評価を得られる
このメリットを感じている人も多いと思います。前の会社では上司からの評価が低く待遇も悪かったが、転職後の会社ではスキルや実績がちゃんと認められ良い評価を貰えるということ。
実はこれ私もそうでした。上司と人間的に合う合わないもあるかと思いますが、いくら実績を出しても全く評価されないのは本当に辛いですよね。私の場合も、日々だんだんと心が折れていくのが分かりました。
あなたがもし今の職場で冷遇されているなら、転職して正当な評価を得られる環境に移るのも良い手段だと思います。そうした境遇の方を一番応援したいと思っています!
- モチベーションが上がる
転職することでこれまで感じた不満を払しょくでき、積み上げてきたスキルや実績を認められ、更に新たなポジションで新たな仕事に挑戦できるなんて、楽しくてモチベーションが上がりますよね!
私に限らずサラリーマンは、組織の中で大切な役割を与えられ、期待され、そこで一生懸命取り組み成果を上げることに喜びを感じる人が多いと思います。
転職によって新たにその環境を手に入れることが出来るので、そうなればモチベーションが上がりやる気の塊になりますよね?私はそうでした(笑)
まとめ
では本日の記事の内容をまとめます。あなたがもし転職を迷っているなら参考にして頂き、ぜひ自信を持って転職活動に励んで頂きたいです!
あなたが転職を迷う理由は
- 他社で活躍できる自信が無い
- 収入が減ってしまうか心配
- 新しい職場に慣れるか心配
- 今の職場から逃げているだけ
となります。
転職の迷いを解消する方法・考え方は
- 自分の市場価値を正確に知る
- 収入より大切なことがある
- 今の会社でも新しい職場に変わる
- 職場環境のリセットは大いに賛成
の4点になります。
- 希望の労働条件で働ける
- 正当な評価を得られる
- モチベーションが上がる
最初は迷うかもしれませんが、転職のメリットは本当に絶大です。私は職場環境が変わることで評価も上がり救われました。私は転職100%肯定派・推進派です(笑)
追伸
もし今後のキャリアプランや転職で迷ってらっしゃるようでしたら、直接私が状況を伺い、これまでの経験と実績から考えうるアドバイスをお伝えすることができます。
エンジニア歴23年で開発から営業、また役職としては課長まで経験しています。特に製造業に関してキャリアプランや転職でお悩みの方には適切なコメントが出せると思います。
残念ながらネットの製造業、半導体の仕事の説明記事は半分以上がエンジニア未経験者が書いた不十分で間違いだらけの情報になっています。そこから情報を得ることは危険です。
正しい情報を入手し、エンジニアとして最短で望ましいキャリアパスを作るなら、一部上場3社で様々な業務を経験し、実績も上げた私のコメントは参考になると確信しています。
もしご興味がございましたら、本ページ下の「【転職、キャリアで悩んだら】直接お話伺います」をご覧ください。では、頑張っていきましょう。